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大阪・ミナミ 通り魔事件 礒飛(いそひ)京三 包丁購入 百貨店 [◆ 事件ニュース]

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大阪・ミナミ 通り魔事件 礒飛(いそひ)京三 包丁購入 百貨店

大阪・ミナミの繁華街で男女2人が刺殺された通り魔事件で、住所不定、無職、礒飛(いそひ)京三容疑者(36)=殺人未遂容疑で逮捕=が、飲食店経営、佐々木トシさん(66)=大阪市中央区=を包丁で刺した後、周囲の通行人を追いかけていたことが、捜査関係者への取材で分かった。近くの百貨店で包丁を購入したのは事件の約10分前だったことも判明。店を出てそのまま現場に向かっていることから、大阪府警は、礒飛容疑者が包丁購入時には無差別襲撃を計画し、2人以外にも危害を加えようとした疑いがあるとみて調べている。

捜査関係者によると、包丁を買った百貨店のレシートに記された時間は午後0時47分。佐々木さんとイベント会社プロデューサー、南野信吾さん(42)=東京都東久留米市=は直後の同1時ごろに襲われた。礒飛容疑者は駐車場から路上に出た南野さんの首や腹部を刺した後、東に約40メートルふらふらと歩き、自転車で逃げようとした佐々木さんに背後から切りつけた。その後、佐々木さんからいったん離れ、周囲をうかがいながら逃げる人を追いかけていたことが、目撃証言などから分かったという。

 しかし、佐々木さんが刺される直前に、周囲の人が「通り魔だ。逃げろ」と大声で叫び、通行人が走って逃げ出したため、礒飛容疑者は追いかけるのを諦めたとみられる。

 礒飛容疑者は再び佐々木さんの方に戻って複数回刺した上、南野さんが倒れて苦しんでいる場所に引き返して馬乗りになり、無言で胸や首の急所を何度も刺し続けた。南野さんは何度も「やめろ」と叫んで抵抗し、腕には傷が複数あった。

 2人を執拗(しつよう)に刺しただけでなく、他の通行人に危害を加えようとした疑いもあることから、府警は礒飛容疑者が強い殺意をもって多数の人に危害を加えようとしたとみている。



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